和菓子への想い

wagasi

日本の伝統・文化・歴史である和菓子。

世界中どこを探しても、春夏秋冬を表現するお菓子はどこにも無い。
だからこそ、和菓子ってすばらしいと思う。

しかし、和菓子と洋菓子を比べるとどうだろうか?

消費者が、求めているのは洋菓子のが多いように感じる。けど、自分は和菓子職人だから、和菓子をもっともっと発信していかなければならないと感じている。

昔から思うことは、どこの洋菓子屋にはシュークリームやショートケーキはある。
しかし、お客さんは「○○店のシュークリーム、ショートケーキは美味しいよね。」と、必ずって言うほど屋号が先に出てくる。

和菓子屋はどうだろうか?

どこの和菓子屋にも、お饅頭や餅はある。それに、和菓子屋にも屋号はある。
けど、お客さんは「○○饅頭って美味しいよね。あそこの和菓子屋美味しいよね。」と、屋号よりも商品が先に出てくる。

もし仮に、まずいお饅頭を食べた時に「まずい=和菓子はまずい」って思われがちだと思う。
なぜだろうとすごく不思議に思う。

洋菓子屋は、オーナーパティシエがブランドになって自分の店の発信をしている。
しかし、和菓子屋は発信の仕方が下手だと思う。完全に待ちの商売のやり方のままだ。
それでは、衰退する一方で良くはならない。

それに現状では、後継者問題や職人不足の問題もある。
自分が専門学校に入った時でも、洋菓子科は約500人程度で和菓子科は30人とこんなにも人数が違う。

昔からのイメージの違いもあるとは思うが、もっと和菓子のイメージを変えなければならない。
それに、今後和菓子職人になりたいと思う子達の為にも、新しい取り組みをして少しでも業界を盛り上げたい。

そして、和菓子の可能性をもっともっと知ってもらいたい。

日本そして世界へと発信していきたい。