家族経営からの脱却と挑戦

老舗だからこそ難題が多い。

僕は、300年続く和菓子屋に生まれた。

そして、小学4年生の時に親父の背中を見て
ふと、思った。


自分も和菓子職人になろうと。


野球選手になりたいとか、水族館で働きたいとか
トラック運転手になりたいとか、大工になりたいとか
頭によぎった事もあったが、頭の片隅に和菓子職人になるという
決意があったから、迷うことなく和菓子職人になった。

実際、修行に行くまでは実家の和菓子屋しか見ていなかったので
実家=和菓子屋と思っていた。

しかし、修行に出た時に衝撃を受けた。

正直、このままではいけないと。

今、思えば修行にでた事で今があると思う。
外に出なければ、見える景色は一色しか見えない。

外にでた事で、見える景色が何色にも増えた。

それが今や自分の宝になっている。

なぜなら、やるべき事が明確になるからね。

景色を広げることで、疑問点が生まれてくる
それが、改善点になってくる。

しかし、家族経営でその改善点が喧嘩の元になる。

自分も、そこには苦労したね。

毎日のように喧嘩、それが3年は続いた。


けど、その喧嘩がないと会社は変わらない。

喧嘩するのは、当たり前だと思う。

親が歩いた人生、環境、日本の状況など
自分が歩いてきた道とは全然違う。

考え方も全然違う。

そりゃ喧嘩して当然。

すごく面倒で体力のいることだけど、
最終的には、本人があとを継ぐことは明確になっているのなら
今、喧嘩してでも改善する事をとるべきだ。

親父が
うるさいから、こうやっているから、話しても分かってくれないとか
色々思うかもしれないけど、そんなの気にしてたら
共倒れしかないよ。

もし、売り上げが右肩下がり
であれば同じ事をしていたら売り上げは伸びない。

だから、喧嘩してでも改善しないといけないよね。


業種関係ないと思うけど
あとを継いだ時、時すでに遅い事に気付くだろう。

2016/5/31